私は、母親譲りで周りの友人達に比べて初潮がやや遅めでした。母は昔気質の人でしたので、思春期の娘に身体の変化について話して聞かせようなどということは、さらさら思いも寄らないタイプでした。早い子では小学校の高学年に始まったという話も聞いていましたが、私は中学2年生の夏休みになってようやく初潮らしきものがありました。母は、ちょっと照れたように「おめでとう!」と言ってお赤飯を用意してくれました。それ以外は全く世話を焼いてくれる訳でもないので、保健の時間に習った知識で自分で対応せざるを得ませんでした。よく...
確かに、近視乱視と生理痛以外は、よく食べよく寝よく運動し、至って健康な学生でしたので、まあ月に数日市販の鎮痛剤を飲んで何とかなるなら、母の言う通り心配ないと思っていました。大学に入っても状況は同じでしたが、親元を離れて自由がきく分、多少辛ければ授業に出ないで寝ていることもできましたので、比較的楽な4年間でした。ところが、社会人になるとそうはいきません。それなのに、生理自体が徐々に重くなっていくようで、仕事中に鎮痛剤が効き始めるまでデスクで伏せていなければならないようなこともありました。新卒で外資...
職場は、男女関係なく皆がバリバリ働く環境でしたが、私も含めクリスマスケーキの賞味期限はとっくに過ぎた世代にちょっとした結婚ブームが訪れた時期がありました。既にやや出遅れ気味だった年齢層でしたので、自然と流れはおめでたブームへと進んだのですが、子宮筋腫や子宮内膜症による流産が相次ぎ、不安を駆り立てられる思いでした。そこで、こちらのブームにはかなり乗り遅れていた私も、ようやく重い腰を上げて不妊治療専門の産婦人科に出向いたのです。診断の結果、子宮筋腫と子宮内膜症の両方があるとのこと。ドクターいわく「2...